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Fundamental Toxicological Sciences(略称:Fundam. Toxicol. Sci.)は医薬品、食品添加物、食品汚染物質、環境汚染物質、天然物成分およびその他の化学物質が示す毒性や様々な指標に与える影響、さらに、それら物質の安全性評価や研究手法など毒性学全般にわたる研究成果、および臨床毒性学研究(症例報告を含む)を掲載するオープンアクセスの電子学術雑誌である。掲載論文はpeer-reviewによって決定され、原則として投稿から2週間以内に採用または却下の判定が下される。採用と判定され、かつ、掲載料が支払われた論文を順次ウェブサイトに公表する。本誌に投稿される論文は英語で執筆され、その内容が未発表及び未投稿で独創的な知見を含み、さらに、内容を充分に理解出来るネィティブスピーカーよって英文チェックを受けたものに限る。投稿者は日本毒性学会の会員である必要はない。
1. 論文の種類
- (1)
- Original Article:独創的研究によって得られた新知見を含む論文。
- (2)
- Letter:公表する価値は十分あるもののOriginal Articleとしてはデータ的に不十分な研究成果、十分な考察や意義付けはできないが興味深い現象、ネガティブデータだが学術的重要性が高いと思われる知見などを掲載する(臨床毒性学に関するケースレポートも対象とする)。
- (3)
- Data Report:各種実験結果や化学物質等の環境中・食品中の濃度測定結果などで、十分な考察や意義付けはできないが資料的価値のある知見を掲載する。
- (4)
- Toxicomics Report: 毒性や生体応答に関わる遺伝子および蛋白質に関する独創的な知見を掲載する。対象となる物質によって発現量が変動する遺伝子群(または蛋白質群)に関するデータ(DNAアレイ分析の結果など)や毒性発現に影響を与える遺伝子(または蛋白質)の同定などが該当する。DNAアレイ分析結果などは1つの物質について1論文、毒性発現に関わる遺伝子の同定は1つの遺伝子について1論文とすることができる。また、毒性に関わる遺伝子の新たな多型の発見や、既存の遺伝子多型と薬効等との関連性を検討した結果(ネガティブデータでも可)なども掲載対象とする。本論文種は情報提供を目的としたものなので、考察や意義付けが充分にされていなくても良い。
- (5)
- Review及びMinireview:興味深い最新の知見を全般的に紹介する総説をReviewとし、主として著者らの最近の研究を紹介する総説をMinireviewとする。
2. 原稿の構成
A4判に上下左右に2cmの余白を取り、11ポイントの活字でシングルスペースで記述する表題頁を1頁として頁数の通し番号を下部中央に記す。
- (1)
- 第1頁(表題ページ)に表題、著者名、所属機関名とその所在地、論文種別、running title(スペースを含めて70文字以内)、カテゴリー(下記3参照)を記す。次いで日本語で、連絡著者の氏名、所属機関及び住所、電話番号、E-mailアドレス(必須)を記載し、さらに、英文チェックを受けたネィティブスピーカーの氏名(または会社名)及び住所を記入する。
- (2)
- 第2頁に250語以下のアブストラクト及び3~6語のキーワードを記す。アブストラクトは改行せず、Method, Resultsなどのサブタイトルは付けない。
- (3)
- 第3頁以後に Introduction, Materials and Methods, Results, Discussion, Acknowledgments, Conflict of interest, Referencesの順番で本文を記述する。Resultsと DiscussionをまとめてResults and Discussionとして記述してもよい。
- (4)
- 略語:初出時に一旦スペルアウトし、その直後に略語を( )内に示し,以下その略語を用いる。
- (5)
- 単位:次のように使用する. μm, mm, cm, m, μg, mg, g, kg, μL, mL, L, mmol, mol, μM, mM, M, ppm, mol/L, mg/mL, %, sec, min, hr, S.D., S.E., s.c., i.c., i.m., i.v. ,i.p., p.o., Bq, Ci, Sv, Gy, cpm, ℃.
- (6)
- 使用した試薬及び機器:会社名、都市(州)、国名を記載する。
- (7)
- 表:本文と同じワープロソフトを用いてA4判の大きさで作成し,アラビア数字で一連の通し番号を付ける(例、Table 1.)。タイトルは表の上部に、注釈は表の下部にそれぞれ直接記入する。
- (8)
- 図:著者の作製した図をそのまま版下に用いる。図の原稿は1つずつA4判1ページに収まるように作成し,アラビア数字で一連の通し番号をつける(例、Fig. 1.)。 図のタイトルおよび注釈は別紙にまとめてLegendsとして記載する。論文が採用された際には、全ての図の電子ファイルを提出する必要がある。
- (9)
- 文献の引用:本文中に文献を引用する際は、著者名および年号を( )内に記す[例、(Smith, 1999)または(Jones and Cohen, 2003)].著者が3名以上の場合は筆頭著者のみを表示する[例、(Smith et al., 2004)]。引用した論文はアルファベット順に並べて論文末尾にReferencesとして一覧表示する。記載順序は、雑誌の場合は著者氏名、年号、論文名、雑誌名の略称、巻、頁とし、単行本の場合は著者氏名、年号、論文名、書名、編著者名、頁、発行所、所在都市名とする。雑誌名の略称は、その雑誌が定めているものがある場合はそれを用い、それ以外はChemical Abstractに準ずる。
- (例)
Kennedy, M.L., Smith, J.K. and Jones, W.T. (2005) : The pharmacokinetics of methylmercury in new born rats. J. Toxicol. Sci., 30, 126-135.
Steel, J.M. and Whiteny, M.C. (2003) : The effect of diethylstilbestrol on reproductive system in rat offspring. In Toxicology of Diethylstilbestrol (Walton, W.H., ed.), pp.551-564, Thomson Press, New York.
3. カテゴリー
第1頁(表題ページ)に下記の中から該当するカテゴリー(5つ以内)を選んで、関連性の高いものから順番に記号を記載すること。臨床研究の論文についてはD15を選択すること。
A1 | 医薬品 | A5 | トキシン | A9 | 発がん性物質 |
---|---|---|---|---|---|
A2 | 農薬 | A6 | 食品添加物 | A10 | 内分泌攪乱物質 |
A3 | 金属 | A7 | 食品汚染物質 | A11 | ナノマテリアル |
A4 | 工業用化学物質 | A8 | 環境汚染物質 | A12 | 放射線 |
B1 | 脳神経系 | B5 | 感覚器 | B9 | 生殖器 |
---|---|---|---|---|---|
B2 | 肝臓 | B6 | 消化器 | B10 | 胎児 |
B3 | 腎臓 | B7 | 呼吸器 | ||
B4 | 皮膚 | B8 | 循環器 |
C1 | 一般毒性 | C5 | 行動毒性 | C9 | 薬物依存性 |
---|---|---|---|---|---|
C2 | 生殖毒性 | C6 | 免疫毒性 | C10 | 細胞毒性 |
C3 | 遺伝毒性 | C7 | 発達毒性 | C11 | 酸化ストレス |
C4 | 発がん | C8 | 薬毒物中毒 | C12 | 炎症 |
D1 | 蓄積・排泄 | D6 | 毒性病理学 | D11 | 毒性試験法 |
---|---|---|---|---|---|
D2 | キネティクス | D7 | 毒性生化学 | D12 | 分析法 |
D3 | 薬物代謝 | D8 | 分子毒性学 | D13 | トキシコミクス |
D4 | 毒性発現機構 | D9 | 毒性関連遺伝子 | D14 | 統計解析法 |
D5 | 生体(細胞)応答 | D10 | 安全性評価 | D15 | 臨床毒性学 |
4. 著作権
本誌に掲載された論文の著作権は日本毒性学会に帰属するものとする。ただし、非営利目的で掲載論文のPDFファイルをそのまま転載する場合は本学会の許可を必要としない。
5. ヒトや動物を対象とした論文
人体ならびにヒト組織を対象とした論文は「ヘルシンキ宣言」(http://www. wma.net/e/policy/b3.htm)の倫理基準に、またヒト遺伝子に関する論文は「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」(http://www.mext.go.jp/a_menu/ shinkou/seimei/genomeshishin/)に従い、かつ、何れの場合も所属機関の倫理委員会の承認を得て実施されたものに限って投稿を受け付ける。倫理規定は、日本中毒学会機関紙「中毒研究」の投稿規程に準じる。投稿者はこれを遵守しなければならない。また、動物を対象とした論文は文部科学省など公的機関の策定した動物実験ガイドラインに従って実施されたものに限る。いずれも当該論文がこれらに従って実施されたことを本文中に明記する必要がある。
6. 利益相反の開示
投稿論文の全ての著者は、研究の結果や解釈に影響を及ぼす可能性のある金銭的利害関係について開示する必要がある。
7. 原稿の投稿
原稿はオンライン投稿システム(https://www.e-kenkyu.com/fts-scied/)から投稿すること。その他の方法による投稿は受け付けない。投稿原稿はMicrosoft WordファイルまたはPDFファイルに限る。表および図は本文の末尾に貼り付け、一つのファイルとして投稿すること。本文と図表が別ファイルになっている論文の投稿は受け付けない。投稿時に原稿と別にカバーレター(日本語可)を添付することができる。
8. その他
- (1)
- 採用が決定した場合には、Microsoft Wordで作成した最終原稿ファイル(本文および図表)を提出する必要がある。
- (2)
- 著者校正を1回行うが、誤植のみの訂正とし、追加や書き改めは認めない。
- (3)
- 別刷は原則として作製しない。ただし実費での作成は可能。
9. Executive Editors
若干名のExecutive Editorをおく。Executive Editorの選考は編集委員会に設けられたExecutive Editor小委員会が行う。Executive Editorが責任著者になっている論文またはExecutive Editorが推薦する論文は編集委員会の審査を受けることなく採用する。Executive Editorはこれらの論文を編集部に送付する前に、自身と所属の異なる2名の専門家に査読を依頼しなければならない。掲載論文にはその論文を投稿または推薦したExecutive Editorの氏名が記載される。
10. 掲載料
掲載料は、基本料(論文1報当たり)および当該論文に含まれる総単語数と図、表、引用文献のそれぞれの数に応じた金額とする(以下の表参照)。請求書は採用決定後に責任著者宛に送付する。掲載料の支払が確認された論文のみを掲載する。迅速に掲載するために、支払いは原則としてクレジットカードのみとする。期限までに支払いが行われない論文は“採用取り消し”とする。
論文種 | 掲載料(消費税別) | ||||
---|---|---|---|---|---|
基本料 (円/論文) |
単語a (円/単語) |
図b (円/図) |
表b (円/表) |
引用文献b (円/文献) |
|
Original Article | 20,000 | 4 | 2,500 | 3,000 | 150 |
Letter | 30,000 | 5 | 2,500 | 3,000 | 150 |
Data Report | 30,000 | 6 | 2,500 | 3,000 | 150 |
Toxicomics Report | 30,000 | 6 | 2,500 | 3,000 | 150 |
Review | 30,000 | 5 | 2,500 | 3,000 | 150 |
Minireview | 40,000 | 5 | 2,500 | 3,000 | 150 |
a本文(Abstract, Introduction, Materials and Methods, Results, Discussion)、図表の説明、および引用文献の単語数の合計。
b論文原稿に含まれる単語、図、表、引用文献の1個当たりの金額。
*カラーを含む図は追加料金なしで掲載。